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膀胱炎
*膀胱炎とは:
膀胱に細菌が入り、炎症を起こした状態です。

*症状:
トイレに行きたい感じが強く抑えられない(尿意切迫感)、トイレの回数が増える(頻尿)、尿をする時に下腹部や尿道が痛む(排尿時痛)、尿をした後でも残っている感じがする(残尿感)、目で見てみ分かる程度の赤い尿が出る(血尿)または尿がにごっている(尿混濁)といった症状を認めます。

*検査:
皮膚や外陰部からの細菌や分泌物と混ざらないよう中間尿を用い、白血球の数を確認したり、菌がいるのか、どのような菌がいるのかなどの検査を行います。
(中間尿のとりかた;出始めの尿(20〜30ml)を捨て、その後の尿を検尿コップにとる。)

*治療:
基礎疾患のない場合は、短期間 (3日〜7日) の抗菌薬内服で治癒することがほとんどです。
治りが悪い場合や短期間に何回も繰り返す場合には、膀胱内に結石や異物、腫瘍、多量の残尿がある場合がありますので、泌尿器科での検査が必要です。

*ポイント:
女性は男性と比べて尿道が短く、肛門と尿道の距離が短く、膀胱炎になりやすい体の「つくり」になっています。そのため、膀胱炎の患者の多くは女性であり、女性であれば生涯に一回は膀胱炎にかかることがあるといわれるくらいポピュラーな病気です。生活上の心得としては、排便後は尿道から肛門へ向かって(前から後ろへむかって)ふき取ること、尿をがまんしすぎないこと、水分をこまめに摂取することがポイントになります。

高い熱が出る、腰背部痛がある 、悪寒がするといった症状が見られる場合は、より重篤な「腎盂腎炎」を起こしている可能性があるので、泌尿器科での精密検査や治療が必要です。

また、血尿、トイレに行きたい感じが強く抑えられない、トイレの回数が増えるといった症状は、「膀胱がん」や「尿路結石症」、「過活動膀胱」といった他の病気でもみられることがあります。
2024年9月更新
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